ただいまラーメン
ラーメンが好き。
特に家系ラーメンが好き。
学生の頃からよく食べていたし、アラサーとなった今でもたまに食べる。
ラーメンなんて濃ければ濃いほど良いのだから。
でも最近、しょうゆラーメンが私のなかでアツい。
あっさり淡麗スープとかそういうオシャレなことではない。
中華屋にある最も安いしょうゆラーメン。
具はメンマとチャーシューくらいで、麺も安っぽい黄色の縮れ麺。
スープは小細工無しのガチンコ質素スープ。
シンプルが故に、街の中華屋ではだいたい同じ味のしょうゆラーメンが楽しめるのもいい。
おいしすぎでもいけない。
あれ、うまいぞ。店主の創意工夫が凝らされてるぞ、という感情が邪魔をする。
ラーメンを食べる、という行為を何のノイズもなく完了させることのできることに惹かれてるんだろう。
何の気負いもなく、ラーメンを食べられる。
実家だ。
ラーメンのなかに実家の居心地の良さを見出してる。
だから街の中華屋でしょうゆラーメンを食べると、あーただいまー!と言いたくなる。