手ぶらキャンプに本当に手ぶらで行ったら
「手ぶらキャンプ」というものがある。
キャンプ場のレンタルや販売のサービスを利用して、「手ぶらでのキャンプ」をすることだ。
最近のでは、テントや寝袋はもちろんのことながら、BBQセットや食材まで全てキャンプ場のサービスで揃えることが可能だ。
そんな「手ぶらキャンプ」に本当に手ぶらで行ってみたことがある。
男4人で山奥のキャンプ場を利用した。
諸々の道具や食材は一切事前準備せずに、キャンプ場のサービスで揃えることにした。
正確にいうと、BBQだけでは食材が不安だったので、キャンプ場の近くまで行ったらスーパーなどで買い出しをしようと考えていたが、山奥すぎてスーパーなどのお店が一切無かった。
しかし今日は手ぶらキャンプ。BBQセットがあればいろいろ食材はあるので、何とかなるだろうとそのままチェックインした。
キャンプ場でテントや寝袋、テーブルや椅子などの設備関連と、夜のBBQ用の食材を受け取り設営を進める。
無事に設営も完了し、いよいよ本格的にキャンプがスタートする。
BBQを始めてお酒も飲みながら楽しく過ごす。
手ぶらでのテントも何とかなるもんだと笑っていた。
しかし、問題発生。早々に食材が尽きたのだ。
大人の男4人の食欲をなめていた。4人前のBBQセットでは全く足りなかった。
さらに、急激に天候が悪化し始め、大雨が降ってきた。
空腹で天気も悪くやることもないので、今日は早めに寝て明日早起きしてどこかへ飯を食べに行こうと話し、みんなでテントへ入ろうとした。
すると、テント内は大雨により浸水しており地獄絵図。
とても寝れるような状況ではなかった。
その後、私たち男4人は車のなかで横になり、
「腹減った……」「なんでこんなことに……」としきりに呟きながら夜を明かした。